赤田の大仏

あかたのだいぶつ

由利本荘市赤田上田表

 

最終更新:2024/07/11


🏯長谷寺・由緒

  • 開山:安永4年(1775)
  • 開祖:是山泰覚
  • 宗派:曹洞宗
  • 例祭日:8月22日
  • 神事:赤田の大仏祭
  • 秋田三十三箇所観音霊場第8番札所
全長8m

 『赤田の大仏』として親しまれている長谷寺式の十一面観世音菩薩立像は、是山泰覚が奈良と鎌倉の長谷寺にあやかって造立を発願し、3年の歳月を要して完成させた。

📑[コラム1] 長谷寺・十一面観音像

  • 像高:7,787m
  • 材質…杉材の寄木造りで金箔押し
 大仏殿は寛政4年(1792)から建築に着手し、2年後に完成しましたが明治21(1888)年, 客殿からの失火により、堂塔伽藍が全焼。
現在の大仏は、当時本荘町大町の呉服商であった佐々木藤吉の寄進により土川村(現大仙市土川)の仏師・一柳齋家慶(松田善造)外5名が制作したもので明治25(1892)年に復元され、4年後に大仏開眼落慶法要が行われた。

 拝観は自由で、像に近づくとセンサーが感知してライトアップされる。

巨大モノ好きの自分としては外観の大仏殿だけでも血沸き肉躍る。

他に県内の巨大建造物といえば田沢湖町の金色大観音が挙げられるがこちらも劣らず名刹である。

 

実は有事の際に起動・発進する仏型決戦兵k…みたいな冗談を書くと怒られそうなので程々にしておく。

壁画も見どころ

  長谷寺大仏殿は、秋田県唯一の大規模な仏殿であり、上下層の四面に擬宝珠高欄が巡り、上層南面の正面側には奈良東大寺大仏殿と同様の観相窓があり、内部は大仏を安置するため吹き抜けになっている

彫刻や絵画などの装飾も豊富に配置されている。

📑[コラム2] 絵画・装飾(説明板より)
  • 棟梁を務めた南内越村(現川口地区)の宮大工・小川松四郎による彫刻

  • 大仏上部格天井には本荘藩御用絵師の増田象江(きさえ)による「三十六禽之図」

  • 板扉絵には明治時代の名工と称された北内越村(現大内地域中館)の松雲洞羽嶽(堀藤兵衛)による「三十六歌仙」

赤田の大仏祭り

 安永9年(1780)に、丈六阿弥陀如来像の遷座にあたって行われたのが始まりとされ、観世音菩薩が豊作を予祝してくれる農耕信仰と長谷寺開基の是山禅師への崇敬心からなる。

 明治の神仏分離以降も長谷寺と神明社が一体となった神仏習合の形態を色濃く残す貴重な祭礼として知られる。


 22日の午後1時30分頃、鳥前寺地区にある神明社に前日から安置されている長谷寺の赤田大仏の胎内仏を神輿に乗せ、田園の中の道のりをクネリ(渡御行列、獅子舞・シャギリ)をつくり、長谷寺で向かって出発し、それぞれ大仏殿を3周して奉納する。


アクセス
  • 駐車場:あり(向かいの赤田ふれあいスーパーへ)
  • 案内板:あり
  • 備考:拝観自由。

関連アーカイブ

でわwiki関連リンク

◆参考文献

  • 各種説明板

取材日:2018/05/20

【秋田魁新報社 刊刊】
【義江彰夫(著) 岩波新書 新赤版 453】
【秋田県教育委員会 (編集) 】

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コメント: 2
  • #1

    降魔成道 (木曜日, 11 10月 2018 20:59)

    私は昨年5月に秋田三十三観音霊場巡礼で参拝しました。迫力ありますよね。赤田大仏祭りは私も行ってみたいです。

  • #2

    菅井マスミ (金曜日, 12 10月 2018 19:24)

    >降魔成道さま

     コメントありがとうございます!
    霊場巡礼、私もやってみたいですね。御朱印帳は用意してるのですが…。
    大仏祭り見ることができたらまたレポしたいと思います。