願人踊り


がんにんおどり

南秋田郡八郎潟町

 

最終更新:2024/07/09


🎌祭り
  • 祭日:5月5日
  • 形態:奉納踊、山車、寸劇
  • 巡行:八郎潟町一日市区内
  • 人員:約12人(音頭あげ1、踊り手4~5、唄い手3~4、寸劇2)他巡行者多数人
  • 奉納社:一日市神社

 街中に衣装を着た子供を乗せた山車が回り、一日市神社へ奉納したのちに

八郎潟町駅前の広場でショー的に演目が開かれる。

見出し

祭りの沿革

⊞ 歴史

  • 正徳4年(1714)、
    高岡山に副川神社が再興されてから間もなく、
    真坂、夜叉袋、一日市の3集落で踊っていた奉納踊りを
    神社の祭典プログラムに加えたもの。
  • 願人とは?

    伊勢・熊野信仰の芸人となり、地方をドサ回りして宗教を広めた人たちを指す。


  • 江戸中期(天明頃)、
    羽立の村井某が伊勢参宮をして、全国的に人気だった伊勢踊りのスタイルを
    従来の願人踊りに取り入れた。

  • 明治元年(1868)、
    歌舞伎の仮手本忠臣蔵(五段目)のユーモラスな寸劇を取り入れる。

  • 戦時中は一時途絶えたが、昭和33年(1958)に地元の芸能研究会が保存に乗り出した。
    以降、開催は5月5日で固定される。
⊞ 踊りの構成人員

  • 音頭上げ(1人)
    黄色のタスキをかけ、幣足・大鈴をつけた豊作礼を持ち先頭に立つ。

  • 踊り手(4人)
    女の長襦袢を羽織り、頬かむりをする。

  • 唄い手(4人)
    踊り手と同じく女の襦袢、傘の頭に幣束を立て、この中に入り並列する。小鈴を鳴らす。

  • 与一兵衛と定九郎(各1人)
    寸劇手。
⊞ 踊りの演目

  • ボーボコ節
     町内を一巡して神社に参内する行進曲。数え唄。

  • 桃太郎さん
     桃太郎の粗筋を唄う。ストーリーは似るが、こちらは桃でなく瓢箪となっている。

⊞ 寸劇・定九郎と与一兵衛

 歌舞伎の演目をモチーフに明治に入ってから追加された寸劇。
与一兵衛と盗賊・ 定九郎のユーモラスな騙し合いが展開される。

 自分の娘を身売りに出して得た大切な金を懐に抱え、帰路につく与一兵衛。
「どーれ、松の木の下で一服つけようかァ。」
 
そこで山賊の定九郎が金を巻き上げようと迫る。
「この物騒な夜道を一人旅とは大胆!ワシと一緒に道連れになって行こうか、行こうか」
「わ、わしゃァ年寄りのことなれば、あとからブラブラ参ります」
「そなたの懐に金なれば、四・五十両の金、縞の財布に入ってるのを話者見込んできた」
「いつの間に見たべや!この泥棒ケシ!」
 
 あの手この手で定九郎は仕掛けるが、与一兵衛も負けじと応戦するのだった。

「なもはねゃ、なもはねゃ」
「くたばれ!くたばれ!」




アクセス

  • 駐車場:あり(?)
  • 案内板:祭日はあり
  • 備考:八郎潟駅前交流館・はちパルなど。

関連アーカイブ
  • 大川
  • 大川一日市神社

でわwiki関連リンク

◆参考文献

  • 八郎潟町史
  • 各種説明板

取材日:2018/05/05

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