【かんかけ】
【習俗】
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樹木の枝や鳥居にもぎ木の枝をびっしりと打ちかけて豊穣など願掛けをする。
真澄翁は各地で何度かこの風習を描いているが、享和元年(1801)11月に《雪の道奥雪の出羽路》に恋い慕う人を思って道祖神に願う風習としてスケッチしている。
中平(なかたい)というところに鳥居がある。『ざく沢』という山の中に大きな桂の木があり、枝にモギの木の枝を大量に打ちかけてある。『鍵懸(カンカケ)』といって、山の神に祈念する習俗である。
《月のおろちね》
神前の鳥居に木の枝をびっしりと投げかけてある。
また、大きなろくろ木を三尺ばかりに切り斧で皮を削り、社のそばに押し立ててある。これらは『逆木』と呼ばれていた。これもまた山賤(山仕事をする人々)たちの風習なのであろう。
《月のおろちね》
関連アーカイブ
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◆参考書籍
- 菅江真澄全集第/
- 菅江真澄遊覧記第4巻/菅江真澄 内田武志・宮本常一翻訳
- 国立国会図書館デジタルコレクション
-
- 秋田叢書別集第4巻
最終更新:2024/10/31
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