古事記


古事記

【こじき、ふることふみ】

【史料】

 

  • 全3巻
  • 原本存在せず

 日本語で記された国内最古の歴史書とされている。
日本書紀と合わせて国家の聖典『記紀(きき)』とも称されている。
 
 古事記は全3巻からなり、古代の歴史や全国の日本神話を蒐集し編纂したものであるが、神話の創造性と皇位継承の史実がかなりミックスされている構成であり、加えて日本書記と異なる記述もある。
 そもそも日本神話の多くがエログロ過多で下ネタ上等のスペクタクルギャグなので歴史書というより神道を重視した物語として捉えた方が適切かも知れない。のっけのイザナギ・イザナミの話からしてなかなか狂っている。
 
 背景としては飛鳥時代、天武天皇の勅命を受けた貴族・太安万侶(おおの やすまろ)が中心となって編纂した。
その際、補佐として各地の神話を余すことなく記憶しているという語り部・稗田阿礼(ひえだの あれ)が参加し和銅5年(712)に元明天皇に献上された。

上巻:天地創成と神々の誕生、黄泉国、天照大御神、天の石屋、須佐之男命、大穴牟遅神、葦原中ツ国の統一、天孫降臨、日向三代、神武天皇に関する神話物語。

中、下巻:第一代神武 天皇から第三十三代推古天皇までの、治世の宮の名、后妃皇子の名、事績、崩御年令、陵などが記されている。

 本居宣長は古事記を長年研究し、寛政10年(1798)に『古事記伝』を発表し、国学を開拓した。


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◆参考文献

  • あきた「物部文書」伝承/進藤孝一/無明舎出版
  • 各種説明板

最終更新:2024/08/30

【水木 しげる (著)/角川文庫】