曲げわっぱ


曲げわっぱ

【まげわっぱ】

【工芸】

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 木を曲げて器物を製作する技術は相当古くからあり、秋田県内でも平安時代初期の埋没家屋(男鹿市 飯ノ森)や秋田城跡(秋田市)から、曲げわっぱと同じ作りの容器とひしゃくが発見されている。

このことは古来から曲げわっぱ細工が生活什器として使われていたことを物語っている。

 大館曲げわっぱもその流れを汲むものだが、産業として興ったのは17世紀後半 。

 

大館城代・佐竹西家が、藩士たちの窮乏生活の救済のため、領内の豊富な秋田杉を利用した曲物の木工業を奨励したのが始まりで、下級武士の副業として発展した。

 

当時の製品は弁当箱、コロシ(紛おろし)、セイロ(蒸し器)が主で、米代川を利用して日本海沿岸の町々 に運ばれ陸路は南部(岩手県)・津軽(青森県)まで販路を広げていた。

 弾力に富み、明るく優美な秋田杉の木目を生かした製品は、現代感覚にも違和感がなく、近年はデザイン的にも優れた製品が開発されて、その優秀さは海外に知られている。

昭和55年(1980)、国の伝統工芸品に指定された。

 


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◆参考書籍


最終更新:2024/10/19