成る木責め


成る木責め

【なるきぜめ】

【習俗】


 主に小正月に行われる作占いの一種。


屋敷内の柿や栗、梅といった果樹(成り木)に対して霊を認め、鉈や鉞(マサカリ)を振って問答をかけて威嚇し、豊作を約束させる呪法。 

責める際は、


「ナルカナラネカ ナラネバブッタギルゾ」


と強い言葉で脅しながら幹に鉈で刃筋を立ててから傷口にのお粥を流し込むのが通例となっている。


 小木責め、木まつり、ナレナレなどともいわれる。


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◆参考文献

  • 菅江真澄全集
  • 菅江真澄遊覧記第4巻/菅江真澄 内田武志・宮本常一 訳
  • 国立国会図書館デジタルコレクション
    • 聞き書き 岩手の年中行事/工藤 紘一/岩手県立博物館研究報告
    • 『防長風土注心案』「風俗」の項にみる村の「正月/金谷 匡人
  • 写真資料 秋田の民俗/無明舎出版

最終更新:2024/10/08

【菅江 真澄 (著), 内田 武志 (著), 宮本 常一 (著)/平凡社/東洋文庫】
【木崎 和廣 (編集), 鎌田 幸男 (編集), 稲 雄次 (編集)/無明舎出版】