
おじま
山本郡八峰町八森
最終更新:2025/01/04

- 来訪:享和元年(1801)11月
- 年齢:48歳
- 書名:雪の道奥雪の出羽路
- 形式:日記、図絵
【11月6日】
離れ島のように隔てて見える島を雄島という。島の中に清き泉があるといい、いわゆる沖の井の此浦にもあるものか。晴たる空の雪の眺めはことに美しい。《雪の道奥雪の出羽路》
あ

こゝをしばし遠ざかれば、離れ島のやうにへだたりてみゆる島を雄島といふ。
此嶋なかに清き泉あるてふ、いはゆる沖の井の此浦にもありけるものか。
弓手に遠う見えたるは雨零山といふが、冬は雪降り山の名におふ斗、中の間の帽子山とおしならびて、晴たる空の雪のながめことにおかし。
『雪の道奥雪の出羽路』
二〇一〇(平成二十二)年十一月
八峰町教育委員会
国道101号線から枝分かれした県道154線の道路端に建つ。
標識板の図絵と実景を見比べられる角度にある。

●弁財天
雄島の分かれた二つの岩にそれぞれ恵比寿と弁財天が祀られている。
その分祀か、手前の祠には七福神が祀られていた。
現在は撤去されている。
●ブラックサンドビーチ

砂浜は黒いものだとこども心に思っていましたが、大人になって黒い砂浜は少ないのだと分かって妙な気持ちになったことがあります。太平洋上6千kmも離れたハワイ島で真っ黒い砂浜を見た時、わが町、中浜の浜辺とそっくりであることに驚かされました。
ブラックサンドビーチと呼ばれている浜の黒い砂は、火山から噴き出た溶岩が海に流れ込んだとき、急に冷やされたために溶岩が砕かれてできたものだと言います。
では中浜の場合はどうでしょうか。
周りをみわたしても溶岩を噴き出す火山は見当たりません。火山はないのですが近くに発盛鉱業所がありました。溶鉱炉からは金属を取り出した残りカス(カラミ)がまるで溶岩のように流し出します。それに水を吹き付けて砕き、砂にして海に捨てました。それが海岸に打ち寄せられて八峰町のブラックサンドビーチができました。
発盛鉱業所の歴史は中央公園の案内板で見ることが出来ます。
中浜は近くにあった発盛鉱業所から流れ出た金属の残りカス(カラミ)が溜まり、それが海岸に打ち寄せられてブラックサンドビーチと呼ばれるようになった。
- 駐車場:なし
- 案内板:なし
- トイレ:なし
- 備考:ガイドツアーあり?
取材日:2017/06/17
2021/11/18
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