神仏習合


神仏習合

【しんぶつしゅうごう】

【信仰】


編集中

 

 日本土着の神祇信仰と仏教信仰が混淆し、ひとつの信仰体系として再構成された宗教現象をいう。

 

仏教が伝来すると最初は仏を蕃神(はんしん)と認識していた。しかし、次第に仏教者からは、神は迷い苦しむ衆生の一類だとみなし、神前読経により解脱されるべきだととなえられた。一部ではすぐに習合が始まったともされ、神仏の混淆思想が広まる。そうした考え方により習合儀礼も発達して、やがて修験道に影響を及ぼし、古来より固有の山岳信仰と仏教が融合していった。平安時代は神仏習合の基調理論となる本地垂迹説が発生する。つまり仏は神の本地であり、仏は衆生を救うために仮の姿をとってこの世に現れているのだ、とするものである。

 


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◆参考書籍

  • 菅江真澄全集第
  • 菅江真澄遊覧記第 巻/菅江真澄 内田武志・宮本常一翻訳

最終更新:2024/10/14

【義江彰夫(著) 岩波新書 新赤版 453】