猩々


猩々

【しょうじょう】

【妖怪】

引用:国立国会図書館 和漢三才図会 卷之四十 寓恠類 『猩々』
引用:国立国会図書館 和漢三才図会 卷之四十 寓恠類 『猩々』

編集中
空想上の動物、もしくは妖怪。福神とされる場合もある。
酒が大好物。

 

 昔、揚子江のほとりに『高風』なる若者が住んでいた。

高風は酒売りで富を築けるという夢のお告げを受け、酒の売買を始めた。

 

 ある時、酒客のなかに『猩々』と名乗る酒に酔わない珍妙な男が現れた。

猩々は自分が海中に住む妖怪だといい、姿を消した。

 

 高風は一計を案じ、月夜の晩に川辺で酒を用意して猩々を待つことにした。

ほどなくして水中から波と共に猩々が現れ、共に酒を酌み交わし、舞を舞ってひと時を過ごした。

 

 猩々は高風を認め、酒が底を尽きる事のない酒壷を与えて帰っていった。

 


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最終更新:2024/09/14