田植えの祝


田植えの祝

【たうえのいわい】

【習俗】


 

 昔、田植えの日には初聟(婿)にこの草の広葉の上に飯を山盛りとし、しきりにせめながら食べさせる。初嫁には、草の細茎(クジャクシダ)のやわらかいところを折って添え、その箸で食べろと大勢の早乙女に勧められる。

困ってしまい、手を合わせて謝ると、それでは代わりに酒を飲めとたくさん飲ませられる。酔った二人を野原に寝かせて、みなは家に帰ってゆく、

 

…これを田植えの祝としたが、今はこのような風習はなく、行き交う人に泥苗を投げつけるのを祝うと言っている。

おがらの滝

 


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◆参考書籍


最終更新:2024/09/25

【菅江 真澄 (著), 内田 武志 (著), 宮本 常一 (著)/平凡社/東洋文庫】
【木崎 和廣 (編集), 鎌田 幸男 (編集), 稲 雄次 (編集)/無明舎出版】