【とりおい】
【習俗】
主に東日本の農村において行われる小正月の年中行事で、田畑を荒らす害鳥の被害から守ることを祈念して行われる。
予祝行事の一つとされる。
主に子どもが主役となって行われ、藁で作った幣や仮小屋をつくり、その小屋を小正月の最終日に燃やすものや、子どもたちが鳥追いの歌を歌いながら村中を巡行し、『もちもらい』といって各家にてお菓子をもらう。
地域によって差異はあるが、一例としては
時間帯を変えて一番鳥、二番鳥、三番鳥と巡行する。
鳥追いの唄
朝鳥ホイホイ、夜鳥ホイホイ
これはどごの鳥追いだー、長者殿の鳥追だ一
一にぎ鳥は、 四十がらにぐす、
頭はって、塩つけて、塩俵さぶちこんで
佐渡島さ、ぼてやーれ ほてやーれ
佐渡島つけたならば、おに(おにゃ)島き、
ぼてやーれ ぼてやーれ
地方によって歌詞の方言など違いはあれどだいたい内容は共通するようだ。
鳥追いの唄は小正月行事を過ぎるとと禁忌となる。
菅江真澄の日記にも正月の様子として各地の鳥追いの事が度々記されている。
関連アーカイブ
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◆参考書籍
- 菅江真澄全集第/
- 菅江真澄遊覧記第 巻/菅江真澄 内田武志・宮本常一翻訳
- 国立国会図書館デジタルコレクション
-
- 秋田叢書 巻
- 真澄紀行/菅江真澄資料センター
- 各種標柱・説明板
最終更新:2024/10/06
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