【やまいち(きつねたて)】
【現象】
蜃気楼のこと。
氷の八郎潟を眺めていると、今戸の浦から三倉鼻にかけてまでビッシリと人の行列が並んでいるように見えた。また別の日には竜がわだかまり、牛馬が臥しているようにも見えた。まもなくそれはみな消え去ったが、これは菌盛(こえもり)といって、雪の田面に雪舟で土芥や堆肥などを運んで並んだものを錯視したのだという。
菅江真澄は蜃気楼に殊更興味を持っており、先年に松前藩や南部藩でみた蜃気楼も記録に残している。
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◆参考文献
- 菅江真澄全集/
- 菅江真澄遊覧記第5巻/菅江真澄 内田武志・宮本常一訳
- 国立国会図書館デジタルコレクション
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- 秋田叢書 巻
- 真澄遊覧記40冊
最終更新:2024/10/20
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