よこてのおくりぼん
横手市蛇ヶ崎町
最終更新:2024/1/28
見出し
江戸時代中期『享保の大飢饉』で出た多くの死者を弔うため、藁舟を蛇の崎河原に流して供養したのが始まりといわれる。
⊞ 真澄記・盂蘭盆会(うらぼんえ)
『盂蘭盆会(うらぼんえ)』
7月16日(旧暦)の盆行事で、その賑わいは言い尽くせないほどである。
蛇ノ崎橋の下に飾り付けとろうそくの火を灯した藁舟をあさくら川(横手川)に浮かべ、
また花火も打ち上がりなかなかの見物である。
大江戸(東京)の両国橋の花火見物を記した絵のようである。
◆祭事データ
- 祭日:
-
- 8月6日:ねむり流し
- 同15日:盆踊り・屋形舟鑑賞会
- 同16日:屋形舟繰り出し・花火打ち上げ
- 形態:屋形舟
- 巡行:横手市各町〜蛇ノ崎橋、蛇ノ崎河原
- 人員:各町20人前後
⊞ 屋形舟データ
- 全長:7.5m
- 全幅:1.5m
- 全高:2.7m程
- 重量:270kg程
- 材質:杉材、藁
舟上には小さなお堂、5色の短冊、提灯、ろうそく、御幣などを満載して運行する。
制作に半月以上かかり、祭りが終われば外装の藁は捨てるが骨組みは来年に再利用する。
16日夕方、
『サイサイばやし』を奏でながら大勢の若衆に担がれた屋形舟が各町ごとに運行、
一旦蛇ノ先河原に集結。河原で『御霊送り』を終わらせると蛇ノ崎橋に上がり、
橋上で舟と舟のぶつけ合いがはじまる。
◆秋田風俗問状答では
『送り火・迎え火の事』の項に記載がある。
平鹿郡横手の城外の街の送り火は他と異なる、とある。
アクセス
- 駐車場:あり(指定)
- 案内板:あり
- トイレ:あり(各種施設?)
- 備考:蛇の崎橋観覧席は有料
関連アーカイブ
- 蛇ヶ崎橋
でわwiki関連リンク
◆参考文献
- 菅江真澄遊覧記第5巻/菅江真澄 内田武志・宮本常一翻訳
- 国立国会図書館デジタルコレクション
- 秋田叢書 第7巻
- 秋田風俗問状答/金森正也
- 秋田の祭り・行事/秋田県教育委員会編
- 美郷町郷土資料館
取材日:2016/08/16
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